セックス&ザ・シティより現実的?ゲイもビアンも出てくるよ/NYを舞台にしたNetflixのリアリティ番組「5ファーストデート」の感想

この作品について

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「5ファースト・デート」(原題: Dating Around)はNetfflixで2019年2月にシーズン1が公開されたTVシリーズです。このシリーズのジャンルはブラインドデート・リアリティショーといったらいいでしょうか。ブラインドデートとは「相手の顔をまったく知らずに初めてのデートをする」ことです。ネットや知り合いの紹介で(写真を見ずに)初めて会うことがこれに当たります。この番組では各エピソードの登場人物が番組によってデートをセッティングされた5名の赤の他人と初対面であいさつし、食事して帰宅する様子に密着します。登場人物はそのなかの一人を選びます。後日、選ばれた1人が視聴者に明かされ、カップルが次のデートに行くところで一つのエピソードが終わります。

ここがおすすめ

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細かいカットで飽きさせない工夫がされている

特筆すべきポイントは編集の巧みさです。メインの登場人物は必ず言う質問や十八番のジョークなどを決めるようになっていて(たぶんね)それが5回繰り返されます。デート場所やアングル、時間帯もだいたい同じに見えるように撮影されていて、メインの人の服も同じなので、デートを違う世界線で同時に俯瞰しながら追体験しているような気分に。

十八番のジョークを言っても、デート相手によっては「何言ってるの」って感じの気まずい表情だったり、はたまた爆笑してくれたり。「相性」「馬が合う」という言葉って主観的で捉えどころがないように思えるんですが、映像で見ると「ほうほう、こういうことね~」となりました。

派手な演出はなく、会話で価値観を共有することにフォーカス

リアリティショーではありますが、デート相手同士が競うわけではないので「バチェラー」より火花散らしている演出はないし、「テラスハウス」より恋の三角関係をめぐってあーだこーだ話し合う要素もないかな。1対1で会っているので「誰がヒロイン・ヒーローと結びつくのか?」という結果ではなく「より腹を割って話し合える、会話を楽しめる相手は誰なのか」という過程に焦点を当ててている番組でした。

視聴しているときに「わっ、この人演技っぽーい」っていう場面は私が見た限りではなかったかな。もちろんカメラが回っているのでまったく演技が入らない、素の状態のデートだとは言えないです。しかし、「初対面の腹の探り合いをしつつ、ある程度正直になれるか、気の利いた言葉を返せるか」とコミュニケーションと内面性に重点を置いているのは現代的でリアルな切り口と言えそう。

会話が途切れるのはどんなとき?

デートが盛り下がる過程もカメラがとらえていました。顔は人目見て気に入ったようだったのにスマホを見続けてたせいでだんだん場がしらけたりとか。おしゃべりで超・クチャラーな男性に序盤から引いてたりとか。説教する男に当たったせいで途中で帰る主人公の女の子とか。「あ、撮影中に帰ってもいいんだ(笑)」って思いました。でも考えてみたら、大人同士がお互いの意思で会っているのがデートなわけです。撮影のデートであっても耐えられないと感じたら降りてもいいんだよね。

思いがけず自分のデート中の行動について考えさせられる

全体的に軽快なタッチの番組で、「あなたも理想の相手を見つけましょう」みたいなロマンチックラブ・イデオロギーの押し付けや、スタジオでわいわい言うゲストなんかも出てきません。ただ編集されたデートの様子が映し出されるだけのシンプルな構成。自分の恋愛や出会い方への価値観にも気づいたりします。

デートが成功するか否かというのは、自分という人格が他人に「受け入れられるか・受け入れられないか」っていう単純な話じゃなくて、相性やタイミング、些細な言葉選びなど複合的な理由なんだな...と感じました。うすうす分かってはいたんですが、画面の中で具現化されていてすっきり。ある程度は数こなした方がいいのかな...とかね。最初は「とりあえずのつなぎ」ぐらいの軽い気持ちで見始めたのですが学びが多かったです。難しいけど超面白いね。

各エピソードに違う人物が登場し、30分で一話完結型なので、合間合間にサクッと観れて良いです。他人のデートを堂々とのぞき見できるので、デートがめんどくさいあなたにもおすすめです。

 

エピソード6「ミラ」の感想

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はい。女が女とデートする回ですね。この回を観るために観はじめたと言っても過言ではありません。ミラは褐色の肌に半分だけプラチナブロンドに染めている短髪が映えている超かっこいいファッションの女の子。

あまりにおしゃれすぎて私が知っているヘアスタイルの語彙が追い付いていません。バズカットって呼ばれているのかな。自分に似合うスタイルを良く知っているので奇抜な恰好なのに気品が感じられる、素敵な人です。

性格はちょっとシャイなのかな?自分の話をするより相手の話に耳を傾けるタイプに見えます。

デート相手はブロンドの髪のアジア系の子、エミネムを金髪カールヘアのボイにした感じの子、あんまりおしゃれじゃないけど優しそうな子、めっちゃゲイバーに詳しくて「案内してあげるよ」と言う子、髪の毛をグリーンに染めてるアフリカ系の子の5人でした。

ぶっっっちゃけ言うともうすこし別の人いたんじゃない?って思った。いまいち「あ~分かるそのカップリング」って感じがなかったです。デート相手の顔がいまいち、とか見た目のこと言ってるんじゃないのよ。見た目はみなさん個性に溢れてて素敵ですが、会話が盛り上がってる感じがあんまりしなかったかも。こういうのは相性だから難しいですね。

ボイのエミネムを選んだのは意外だったけど、たしかにユーモアのセンスはありそうだったね。

おわりに

結構飽きっぽい私ですが、ほかにも何エピソードか見ました。が、正直に言うと見たのが3月ごろだったので詳しい場面は忘れてしまいました。

面白かった回は

  • エピソード3の「レックス」

アジア系ゲイ男性、忙しくて恋愛から遠ざかり気味。見るからに頭が切れそう。ジョークが面白いけどポーカーフェイスで相手を観察。ゲイだって分かってるけど正直かっこいい。

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  • エピソード5の「サラ」

白人女性。性格は、ほぼ「アメリ」。そう、あのフランス映画の主人公「アメリ」を定職に就かせて、うんとおしゃべりにした感じです。髪型もボブカットで、天然っぽいカールヘア以外なところはアメリと一致。会話が飛躍するのでデート相手は振り回されていましたが、この人も頭がよさそう。デート相手の男性から「落ち着け」と言われて憤慨し、解散する場面もありました。

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ざっとまとめるとこんな感じ!気になったら見てみてくださいね。