カムアウトの伝え方も様変わりしたよね...という話

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こんにちは。最近ブログの更新を頑張ってるGC東京です。

今回は最近になって「カミングアウト」または「カムアウト」の傾向もずいぶん変わったよね...と思った話を書きます。この場合のカミングアウトは性的指向に関する公表のことですね。

なぜそう思ったのか、2014年と2019年の二つの「カミングアウト」の例を挙げて振り返ります。

Ellen Page, 米国の人権団体ヒューマンライツキャンペーンの2014年のカンファレンス・スピーチで

Ellen Pageは1987年にカナダで生まれ、00年代前半から映画やTVシリーズに出演している女優です。『ジュノ』や『ローラーガールズダイアリー』、『X-MEN』シリーズで見覚えがある人も多いかも。

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映画『ジュノ』のポスター。妊娠した高校生が公平な視線で描かれた良作。日本版のポスターはなぜかピンク色に変更され「女の子」感が強いものになっている。

エレンは2014年のスピーチで美しさや成功の基準、良い人生の基準を人に押し付けるような業界(芸能界、特にハリウッドのことですね)に属する自分がこのスピーチの場に立っているのは不思議なことだ、と前置きしました。ここにいる観客の人たちはLGBTQの人々がそのような「世間の基準」に押し込められることに苦しんでいることを知っており、また人を尊重することの大切さを知っている人たちで、団体の活動に感謝していると語りました。

これはスピーチの前半部分を当時のニュース記事を読んでまとめた、ざっくりとした要約です。人のあり方や考え方、人生を尊重することは大事ですよね。シンプルな言葉ですが、実際に他人に干渉してしまう人は多いので。私にも苦い失敗談があります。

ここまでなら「うん、いい話だな~」で終わるんですが、印象的だったのは彼女が緊張した面持ちで、右手を握りしめていること。少しの間右手を動かした後、エレンはこう続けました。

And I'm here because I am gay.

だから私はここにいます。同性愛者だからです

And because maybe I can make a difference. To help others have an easier and more holpful time. Regardless for me, I feel personal oblugation and a social responsibility. I also do it selfishly because I'm tired of lying by omission.

少しでも変化をもたらせるかもしれないと思ったからです。他の人がもう少し楽に、希望の持てる時間を過ごせるかもしれない。自分には個人的な義務があり、社会的な責任があると思っています。そしてそうするのも自分のためです。だって、私は隠すこと、言わないで嘘をつくことに疲れたんです

「私は同性愛者」と告白した瞬間に会場がスタンディングオベーションに湧きました。これはすごく印象的で、かなり話題になったから覚えてる。2014年の日本はソーシャルメディアが今より一般的じゃなかった(twitterはもう普及してたけど、インスタは2014年の最初に日本上陸した)けれど、これは結構バズったんですよ。キャリアに響くことを考えてずっと隠していたけれど、

 

youtu.be

 

最上もが 「バイセクシャル発言後の報道に違和感。もう二度と言わない」と発言

最上は、2017年に出演したバラエティー番組での発言を元にマスコミが「バイセクシャルを告白」と一斉に報じたことについて振り返り、「カミングアウトしたという意識がない」と違和感があったことを明かした。

上の発言は映画『サタデー・ナイト・チャーチ 夢を歌う場所』の公開に合わせて、2月19日にお茶の水女子大学で行われたトークセッションのイベントでの最上もがさんの発言です。

「もともと隠していなかった。でも、アイドル活動をするならファンの人を悲しませてはいけないと思っていたので、恋愛の話はしてこなかった」といい、ファンから同性愛者であることを明かされると「ブログで性別は気にしないですと書いていた」という。しかし、2017年のバラエティー番組での発言が「うまいようにテレビに使われてしまって、マスコミに好き勝手書かれてしまった。相手の方が特定できないようにしてくださいとお願いしたのに(相手が)わかるように番組が作られ、相手の女性からもクレームが来た。だからマスコミがうざいんですよ。もう二度と言わない」と笑いながら話すも、語気を強めた。

う~ん、2017年と言うとちょっと前だけれど、そんなニュースがありましたね。真偽のほどは分かりませんが、人気バンドの女性メンバーが「相手」だとされて、バンドのファンからネット上でバッシングを受けたりして話題になっていました。google検索すれば一発で出てくるけれど、上記の発言を紹介されたあとに恣意的に切り取られたネットニュースをさらに拡散するのもどうかなと思うのでやめておきます。

当時の私はと言えば「最上もが?やっぱり」っていうリアクションだったかも。狭い観測範囲ではありますが、twitterでフォローしている界隈の人たちにも特に驚きはなく受け入れられてた記憶があります。

個人的には、自分が女も愛する女なので公言する芸能人が増えるとなんとなく親近感が湧いて嬉しい。でもバイセクシャルを告白!なんて野次馬っぽい感じのセンセーショナルな見出しを付けたヤフーニュースをシェアするのも躊躇われるな、なんて思ったり。

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クリスティン・スチュワートもゲイなの?って聞かれて「検索すればわかるよ」って言ったりとか「私はほら、めっちゃゲイじゃん?」ってテレビ番組の中でおどけてたしね。

「思いつめた末の告白」型ではなく「ゲイだけどなにか?」みたいな公表が最近は多くなってる気がします。これはゲイを公表しても好意的な反応が多くなってきた影響なのかな。

まあ最上もがさんの場合は、本人は「バイだけどどうってことないじゃん」って思っていたけれどテレビで言ったら、テレビ側はぜんぜん追いつけてなかったので好奇の目で見られてやんなっちゃったみたいですね。難しい。めまぐるしい社会に生きていると価値観のアップデートってどうしても必要なんだよね。「どうってことないじゃん」っていう雰囲気をどうやったら自分から広げられるか考えていきたいな。