オーストリアの百合映画 "L'Animale"が気になる

この映画について知ったのはまたしてもtwitterがきっかけだった。なんだかんだ、私にとってのtwitterは、新鮮な情報ソース兼大喜利サイト兼有名人ウォッチングブックマーク兼よその家の可愛いネコ画像サイトなのである。

正確に知るためにはwebニュースなどの一次情報を参照する必要はあるし、専門的な分野について知りたいときにこれだけ読んでると知識が狭まるのだろうなあとは思うけど、いやマジめっちゃ便利。ありがとうtwitter。

というわけで参照元のツイートはこちら

映画ライター済藤鉄腸さんの投稿がRTで偶然流れてきたことで、この映画について知った。映画の試写の感想かな?日本で見られるのかしら?と期待してブログを拝見したところ、筆者は「日本では全く観ることのできない未公開映画について書いています」とのこと。がび~ん。2018年の2月に初公開された新しい映画で、いまのところ公開されたのはオーストリアだけみたいだ。

残念だけど、今後の公開に期待を込めて詳しく調べてみた。

以下は英語ソースから私がゆる~く日本語訳した情報でお送りします。

概要

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タイトル "L'Animale"  2018年のオーストリア映画

言語 ドイツ語

ジャンル ドラマ

監督   キャサリーナ・マッスタイン

キャスト ソフィー・スタッキンガー

     キャスリン・リスタリツ

     ドミニク・ワルタ

     ジュリア・フランツ・リッチャー

     ジャック・ホファー

     ほか

あらすじ

L’ Animale is a film about the contradictory forces that guide our lives: desire, passion, and reason. Riding on their tuned-up bikes, Mati and her posse of male friends intimidate their neighborhood and harass the girls. In their village, they rule. But when her closest pal Sebastian falls in love with Mati and her enemy Carla unexpectedly turns into a friend, Mati is in danger of losing her standing among her male friends. Meanwhile Mati’s parents have a decision to make: What’s more important, appearances or reality?

L'Animaleは私たちの人生を突き動かす矛盾に満ちた力━━欲望、情熱、そして理性━━についての映画だ。改造したバイクに乗るマティと彼女とつるんで強盗をする仲間たちは地元を騒がせ、女性たちに嫌がらせをする存在だ。彼らは小さな村を牛耳る王族だった。しかし、悪友のセバスチャンに思いを寄せられ、宿敵のカーラと偶然の友情が芽生えたとき、マティは男ばかりの不良グループで居場所を失いかねない大胆な行動に出る。一方、マティの両親は世間体と自己実現の間で決断を迫られていた。

http://www.austrianfilms.com/film/lanimale

予告編

youtu.be

公式サイト(英・独語) 

www.lanimale.com

But when Mati meets Carla, her world becomes unstable. The encounter with the independent girl shows Mati who she could really be: alive and open, and very different from her competitive, demonstratively cool friends. 

マティがカーラに会ったとき、彼女の世界は一変した。自立した少女との出会いが、マティ自身の可能性を気付かせた。競争好きで背伸びをしてでも自分を良く見せることに余念がない以前の友人たちとは違う、生命力に満ちたおおらかな人生が手に入るかもしれないと。

まとめ

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あらすじではメインキャラクターのマティとその「強盗仲間」と直訳したが、要は「地元のちょっと悪いグループ」なんだろうなぁ~と思う。たぶんマフラーとかを改造した、排気音がバリバリ言うバイクに乗ってたむろしたり、盗みをしたりするグループ。うーん、オーストリアから遠く離れた関東でもなんだか馴染みがあるぞ。

そのような「悪いやつはだいたい友達」的な価値観に染まって、適応するように生きてきたけれど、新しくできた女の友人が目を開かせたと。男の子も「不良仲間」から「支配下の女で服従させる対象」としてマティを扱いはじめたためコミュニティ外の少女に惹かれはじめると。う~~ん百合っていうかもうそれ、人生~~~♡

分かりやすくキャッチ―な言葉で題名をつけたかったので「百合映画」と書いたけれど、調べていくうちに「これは人生についての映画なのかもしれない」と感じた。

まだ観てないからすべて「予想」にすぎないのだけれど、筆者は人生についての映画が大好きである。私のなかでの「人生の映画」の定義とは「自分も知りえなかった一面に気付かせる人間に出会うストーリー。必ずしも性愛や交際関係には発展しないが心のなかの特別な場所に記憶される人となり、結局恋に落ちてしまう。」というもの。

ちょっと昔、俗に言われていたような「プラトニックラブ」(死語か?)との違いを説明するのが難しいが、試みてみよう。

「プラトニックラブ」はセックスに到達しない関係をセックスに到達する関係に比べてより高い次元のものと捉えるのに対し、「人生映画」はシスターフッドやブロマンスと地続きであり、友情と恋愛は明確に線引きできるものではなく、魅力のある人間に淡く惹かれると言う考え方だ。一例を挙げると、ここ数年でもっとも心を動かされた「人生についての映画」は『ムーンライト』である。

推測だけで書くのもナンなので公式サイトに掲載されている「ディレクターズ・ノート」を参照する。

キャスリーナ・マッスタイン監督いわく「この映画を撮影しているときに、時代劇と19世紀の悲劇的な恋愛ドラマが発信する、極限まで制約された社会のなかで生きるのは不可能であるというメッセージについて考えていた。」そうで、この物語は「現代人がどのように自由になれるかという個人的なアンサー」であるとのこと。

「人間について興味深いと思うのはほんとうに欲しいものと周囲からの期待という相反するものの間や、不安と苦難を恐れない勇気ある精神の間で葛藤する点だ。伝統の起源や言論、社会構造はなによりもまず感情に基づいて形作られている。この映画では個人的なことは政治的であるということを可視化した。」とも語っている。

この文章はOut of my 語彙力だったのでけっこう頑張って訳した...私は「パーソナルな人生の映画である」と予測を立てたが、撮った人は、人生とはすなわち社会であるので、社会と自己実現の間の落とし前をどうつけるかみたいなテーマを念頭においているらしい。※ざっくりとした解釈です

さて、実際の内容はどうなっているんだろうか...?気になるので...配給会社さんに届け!単館系シネマとかで...どうですか?

本当は大きいスクリーンで観たいけど、難しいならDVD作ってる会社でもいいし、ストリーミング配信でも良い。映画祭でもよいぞ。それでも駄目ならアメリカでの公開→からのDVD化を期待して、英語字幕が出たらDVD輸入しようかなぁ。でもウチ、Blue-Rayを再生できるデッキがないんだよなあ。というわけで目にするまでの道のりは遠そう(ボヤキ)